愛知県瀬戸市の陶磁器工場の倉庫から、約70年前に作られた「プラスチックレース人形」約100体が見つかった。戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の占領下にあった日本から米国に輸出され、「幻の人形」とも言われる。
瀬戸市では、戦前から輸出用の陶磁製の置物(ノベルティー)を生産。戦時中に一時中断したが、戦後まもなく再開し大量生産された。「瀬戸ノベルティー」として海を渡り、戦後復興の足がかりとなった。
瀬戸ノベルティ文化保存研究会の調査によると、プラスチックレース人形は、やきものでつくった人形本体に、樹脂で固めた布のレースをつける。物資や人手が乏しかった占領下で作られた。一方で、瀬戸ノベルティーの代表的商品の一つにレース人形があるが、レース部分も含めてすべてやきもので作り上げるため、最高峰の技術が必要だ。
見つかった人形は、ノベルティ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル